【婚活】女性の年収は公開すべきなのか

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この記事でわかること
  • 婚活で女性の年収は公開すべきなのか
  • 年収の公開・非公開で何が変わるのか
  • 女性の年齢にも注目して考える
うさかめ

最近の婚活で注目されるようになったものとは

10年以上前と違い、婚活の場では女性の年収も見られるようになってきました。

「え、年収って男性が見られるものじゃないの?」と思った女性のあなた、ぜひこの記事を見ていって下さい。

婚活の現場が今どんな状況にあるのか。

結婚相談所で働く筆者の視点から見えてくるものや、最新のデータを合わせてみていきましょう。

目次

時代背景の変遷

ひと昔前までは、女性が高年収であると男性の申し込みが減ると言われていました。

実際にあまりにも年収の高い女性は男性から申し込みされづらく、あえて低めの年収でプロフィールに記載する人さえいました。

これは、男性側に「自分よりもスペックの高い女性にはなんだか申し込みづらいな」「稼ぐ女性は結婚後に家庭をどう見るのか不安だな」という心理が働いていたためです。

そのため、理不尽ながらバリキャリと呼ばれる女性たちはあえて低めの年収を記載していたわけです。

最近の婚活事情

ところが近年、この傾向が変わってきました。

以前は女性に年収を求めなかった男性が、女性にもある程度の稼ぎを求めるようになったのです。

これは、新型コロナによる社会不安と止まらぬ物価高騰が影響しています。

特に首都圏では顕著で、男性一人の労働ではまかなえない現実に直面しているのです。

そして近年の婚活市場のトレンドとして、同世代婚(±3歳)が増えているのも影響しています

同世代婚を希望する男性は女性にもある程度の収入を求めています。

女性にガッツリ稼いでほしいというよりは、自分のことは自分でまかなえる程度には働いてほしいと考える男性が多いです。

女性側の労働環境の変化

時代の変遷もあり、女性は10年前ほど稼げないわけでは無くなりました。

10年ほど前までは就職氷河期の名残やリーマンショックの影響を受け、非正規雇用に就かざるを得ない女性が婚活者の大半でしたが、昨今ではその割合も減りました。

10年ほど前の婚活女性の特徴は、収入が低い、もしくは無職の人が多く、同年代の男性とはなかなか成婚できなかったため無理をして自分よりずっと年上の男性に申し込むことが主流でした。

しかし時代は変わり、今や女性でも男性と同等の収入を得られる機会が増えました。

こうした中で、女性は年収の高いすごく年上の男性を選ぶより、年齢の近い同じくらいの年収の相手を選ぶ傾向が強くなってきたのです。

このため、女性自身も働いて同じくらいの年齢の男性と結婚するパターンが昔よりも圧倒的に増えたのです。

女性は自身も働き、同じ年くらいの相手を選ぶ傾向が強いのが昨今のトレンド。

女性の年収は公開すべきなのか

時代背景の変遷を踏まえて本題に入ります。

女性の年収は公開した方がいいと考えられます。

下の図は、2024年4月15日に公開された結婚相談所連盟大手であるIBJからのデータになります。

結婚相談所連盟IBJ『成婚白書 2023年度版』より引用

IBJ
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2024/04/2023IBJseikon_hakusyo.pdf

上の図は女性には少々衝撃的かと思います。

すなわち、年収を公開している女性は、年収を公開していない人よりも成婚率が14ポイント高い、ということになります。

なお、IBJにおける成婚者の中でプロフィール上にて年収を「公開」している割合は2割程度しかいないため、
実際の男性心理としては、年収額の大きさよりも年収を公開していることで信頼感を持ち、安心して女性に申し込んでいるケースが多いと予想されます。

女性の年収「公開・非公開」で何が変わるのか

最近の婚活事情でもお話したように、近年の時代背景から、女性にも収入を求める男性が増えました。

では具体的に婚活女性の年収の「公開・非公開」で何が変わるのかです。

前項目で提示した「成婚のしやすさ」に関わってくるのと同時に、お見合いの組みやすさにも関わってきます。

結婚相談所連盟IBJ『成婚白書 2023年度版』より引用

IBJ
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2024/04/2023IBJseikon_hakusyo.pdf


上の図から見て取れるように、年収を公開していた成婚女性は、非公開の女性に比べ、お見合い数は3.2回、申受数は30.5件多いことが分かります。

成婚退会者においても、年収を公開していた女性のお見合い数は非公開に比べて5.2回、申受数は42.4件多く、
女性の年収公開状況が、お見合いの組みやすさにも影響していると言えます。

ただし女性の年齢も大きな要素となる

これまで女性の年収の「公開・非公開」だけで婚活のしやすさを見てきたわけですが、筆者は女性の年齢にも着目したいと考えています。

婚活の場で女性は「年齢・容姿」という要素の方が男性から重視される傾向が高く、年収はその次くらいに見られます。

ここで、年齢の若い20代の女性はそれだけでパスしてしまうことが多く、これまで述べてきた「年収の公開」はそこまで強く影響しません。

問題となるのは年齢で勝負できない35歳以上の女性となります。

女性側が5歳もしくは10歳以上年上の男性にアプローチできる場合は問題とされないことがありますが、同世代(±3歳)の男性で選ぼうとしたとき、問題となる事が多いです。

ここで筆者が特に恐れているのは、就職氷河期世代の女性たちです。

彼女たちは非正規雇用でやってきた時間が長く、年収も他の世代の女性に比べて低い傾向があります。

「同世代婚が主流」という名のもと、彼女たちもまた同世代の男性へ申し込む割合が高いです。

ひと昔前とは違い、今はバリキャリと呼ばれる高所得の女性が差別されることは減りました。

むしろ高所得の女性は所得に不安のある男性も含めて男性全体からお申し込みが増えるようになりました。

そのため、高所得の女性が10年前のように苦戦するということは減ったのです。

一方で年齢が高く、所得の低い女性が同世代の男性へ申し込むときは非常に大変です。

ここで女性の年収公開が成婚のしやすさにつながると分かった時、不利になるのは年齢が高く所得の低い層の女性になります

言い方が良くないですが、年齢が高く所得が低い男性は婚活女性から相手にされません。

これと同じことが現在進行形で女性にも起きる、ということです。

特に40歳以上の女性は厳しく、都市部で年収が200万円を下回る場合、もしくは地方で年収が150万円を下回る場合は相当に苦戦します。

ここに該当する女性は年収非公開にした方がいいかもしれません。

「そうはいっても私たちの世代は就職氷河期で正社員の口がなかったんだから」

おっしゃることはごもっともだと思います。

ですが、同世代婚をかなえたい場合、社会的背景からみて男性に女性の年収が見られるのは必然になるのです。

いずれにしても、40歳を超えるとそれより下の年代よりも同世代婚が難しくなるのは覚悟しておきたいですね。

40歳以上の婚活女性への提案
  • 5歳以上年上の男性を範囲に入れていく
  • 恋愛で勝ち取る
  • 自身の年収を上げる
  • 容姿を磨いて勝負する

まとめ

時代とともに婚活男女が相手に求めるものは少しずつ変わっていきます。

婚活女性も男性から年収欄が見られるようになった背景は、同世代婚が増えたことや新型コロナを経験したことから来る社会不安、昨今の急激な物価高による男性一馬力への懸念があります。

その背景の中、女性にもどれくらい稼ぎがあるか分からないと不安という男性が増え、結果として年収を公開している女性の方が成婚しやすくなったと言えます。

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